約 5,909,586 件
https://w.atwiki.jp/winterfate/pages/108.html
――――今まで 何か いつも 不安感が つきまとっていた。 漠然と 自分の周りを 構成するものの 何かが 間違っているんじゃ ないかと。 大きな力が あれば その間違いを 正していける。 まっすぐ 歩いていける――――。 (アサシン、外にいる携帯を弄りながら歩いてる男を殺せ) (は?) 冬木市内の喫茶店の一室。 ともすれば少女にも見える少年が、傍らの見えない存在――霊体化した己のサーヴァント、アサシンに唐突に念話で話しかける。 少年の格好をした少女は己のマスターの意味不明な台詞に困惑した声をあげる。 (携帯を弄って歩くような人間は、自分の不注意が原因で他人が死んでもいいと思っている。 そういう人間は殺されても文句を言えないだろ) (マスター、些か極論が過ぎるのではないか?) やんわりと男装の少女が少年を諫める。 だが、少年は聞く耳を持たない。 (お前は知らないだろうが、携帯電話やスマートフォンを弄って起きる事故は年々増えているんだ。 ああいう奴はいつ大事故を引き起こしても不思議じゃない。 今のうちに殺した方が世の中のためだ) なんとこの少年は、聖杯戦争など関係なく世の中のためにマナー違反者を殺すという。 世直しと言えば聞こえはいいが、現代においてマナー違反者を殺害するなど無差別殺人と大差ない。 だが、この少年には倫理観での説得が無意味なことは短い付き合いでも嫌というほど知っている。 (しかしマスター、ルーラーに目を付けられるぞ) よって、アサシンは実利による説得を試みた。 ルーラー、それは聖杯戦争を管理する存在。 部外者に危害を加えるなど聖杯戦争のルールを犯した場合、ペナルティを与えてくるのだ。 (サーヴァントの超常の力では、警察は誤魔化せてもルーラーは誤魔化せない……か) (その通りだ、だから) (偶然を装って何人か殺すぐらいなら、ルーラーも介入してこないんじゃないか?) だが、少年は懲りずに殺しの算段を立て続ける。 (その辺りはルーラーの性質によるとしか言いようがないな……。 そして、現時点ではルーラーの性質など確かめようもない) アサシンはうんざりしながらもその質問に答える。 そうこうしているうちに喫茶店のショーウインドから見えていた携帯を弄りながら歩いていた男性は見えなくなった。 (さらに言わせてもらえば、たとえルーラーが介入してこなくとも、変死事件を優秀な魔術師に調べられれば我々の足取りを掴まれる危険もある) アサシンならば普通の人間には絶対に気付かれずに人を殺すことができる。 だが、人間は原因の分からない死を恐怖する。 変死事件をニュースで騒ぎ立てるのは想像に難くない。 アサシンとはいえ……いや、アサシンだからこそ自らの存在を流布するようなことはしたくなかった。 (一社、自重してくれ) あえてマスターではなく名前で呼ぶことで自らの本気を伝えるアサシン。 少年……一社 高蔵は、軽くため息をついて諦めたように天井を見上げる。 (一社、君だって願いがあるのだろう? ならば自分から不利になるような真似は慎むべきだ) 実利ならば説得に応じる芽があると踏んだアサシンは、聖杯にかける願いというマスターにとって絶対の目標を例に出す。 しかし―――― (お前は馬鹿か、いつ俺に願いがあるなんて言った) (なに?マスターは随分と熱心に俺の能力を確認していたじゃないか) そう、一社はアサシンを召喚して以降、その能力の確認に熱心に努めていた。 人気のいない所で霊体化と実体化を繰り返させたり、宝具を開放させたりといった具合にだ。 (それはお前の能力が、社会のルールを守らない奴らを殺すのに役立つと思ったからだ。 実際、ルーラーの存在さえなければお前の能力はバレずに殺人するのにすこぶる有用だ) アサシンは暗殺者のクラスで召喚されたが、元々は優秀な兵士である。 性別を偽って軍隊に入り、周囲を欺き続けていたことから、宝具と合わさってやや特殊な気配遮断スキルが宛てがわれたことには納得している。 そしてアサシンというクラスの特性から暗殺をすること自体にも抵抗はない。 しかし、聖杯戦争となんの関係もない無辜の民まで殺害することには反発があった。 とんでもないマスターに召喚されてしまったものだ、と思いながらも召喚された以上、主には最大限尽くすつもりだ。 なんとか折り合いを付けられないものかと、アサシンは一社に質問を続ける。 (では、マスターはこれからどうするつもりだ?) (一番の目標はルーラーの性質を確かめることだが……そう簡単に会えるかどうかも分からないか。 とりあえずは敵のマスターを殺すことを目標にするか) (願いがない割には随分と積極的だな?) アサシンのその言葉に、一社はアサシンをじっと見つめて真剣な顔をする。 (なぁアサシン、こんな馬鹿げた戦いに参加するような人間なんて、死んでもいいと思わないか?) (なに?) (何でも願いが叶うなんて、低俗なフィクションにありがちな話だ。 そんな怪しい話に飛びつくような想像力の欠落した馬鹿は、死んでもいい) 相変わらずの過激な一社の持論に辟易しそうになるが、この持論にはアサシンも反論があった。 (だが、今回の聖杯戦争には本人の意志ではなく、巻き込まれた人間もいるはずだ。 マスターもそうだろう?) 一社は家庭の事情で引っ越しが多い。 つい先日、市内の中学校に転入したばかりだ。 今回も今まで何回も繰り返してきた引っ越しの一回にしか考えていなかったが、冬木で暮らしているうちにいつの間にか聖杯戦争のマスターに選ばれていたという訳だ。 (確かに巻き込まれただけの人間もいるだろう。 だが、本気で戦いを嫌がっているのなら令呪を全て使ってサーヴァントを自害させてから、さっさと冬木を離れればいいだけだ。 それをしない時点で、本人もこの聖杯戦争に乗り気ということだろう) (しかし、マスターのような学生の場合は街から離れることも容易ではないのではないか?) 社会には色々なしがらみがある。 特に学生の場合は金銭面において親に依存している。 一社のような中学生はバイトもできないので、そう簡単に住んでいる街から離れることはできない。 (俺は何も冬木から引っ越せと言ってる訳じゃない。 聖杯戦争が終わるまでの間だけでも親戚の家に泊まるなり、家からいくらか金を持ち出してカプセルホテルや漫画喫茶に寝泊まりすればいいだけだ。 親からの説教や学校の出席日数の問題もあるだろうが、命にかえるようなものでもない) 確かに、一社の言うことにも一理ある。 本当に巻き込まれただけならばさっさと逃げ出す方が自然だ。 わざわざ聖杯戦争の場に残っているということは、一定以上の「やる気」があるからだろう。 (つまりマスターは、願いはないが他のマスターを殺すということだな?) (ルーラーが放任主義だった場合は世直しを優先するが、基本的にはその認識で構わない。 俺には願いはないしそんな胡散臭い物に頼る気もないから、もし勝ち残ったら聖杯は丸ごとお前にやるよ) 今まで我慢していたため息がとうとうアサシンの口から吐き出される。 この過激な子供と上手く付き合っていく自信がない。 思えば、自分は生前から貧乏くじを引くことが多かった。 家に成人男子が病床の父しかいなかったために、男装して従軍して以降、隋末唐初の乱世を駆け抜けてきた。 父の身代わりになったことに後悔はないが、まさか一つの王朝の滅びと興りを目にするとは思わなかった。 アサシンの願いは、隋の初代皇帝文帝の後継者争いをやり直し、中国史でも有名な暴君である煬帝の即位をなかったことにすることである。 別に隋を千年帝国にするつもりはないが、たった二代で滅びた隋をもう少しだけでも長続きさせたいのだ。 だが、この分だとマスターに振り回される未来しか見えない。 (どうか、ルーラーが徳のある人物でありますよう――――!) 自らの願いのためにも、無辜の民を殺すことにならないためにも、アサシンは祈る。 しかし、アサシン……花木蘭の願いも虚しく、今回の聖杯戦争のルーラーは問題人物であった。 【クラス】アサシン 【真名】花木蘭 【出典】史実、七世紀頃中国 【性別】女 【属性】秩序・中庸 【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運B+ 宝具C 【クラス別スキル】 気配遮断:C(A) サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は難しい。 宝具開放中はランクがAまで上がり、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しくなる。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 勇猛:B 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 矢よけの加護:B 飛び道具に対する防御。 狙撃手を視界に納めている限り、どのような投擲武装だろうと肉眼で捉え、対処できる。 ただし超遠距離からの直接攻撃は該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない。 【宝具】 『木蘭よ、美しく咲け(オナー・トゥ・アス・オール)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:‐ 最大捕捉:1人 アサシンの代名詞足る男装であるが、このアサシンは「病床の父に変わって従軍した男装の麗人」つまりは男装した姿をベースにしているためこの宝具の発動は男装を解くことを意味する。 戦場にて女の姿に戻り敵陣を視察した、皇后に会うために女の姿にて後宮に入ったなどといった臨機応変に元の姿と男装を使い分ける逸話が宝具となったもの。 軍という社会の中で十年近く苦楽を共にした戦友ですら気づかない程の精度を誇る。 基本的によほど察しの良い者でないかぎり男装したアサシンと女のアサシンを同一人物と判断することは不可能である。 言ってしまえば元の姿に戻るだけの宝具なので魔力の消耗はほぼ皆無。 しかし、宝具開放時は幸運と宝具以外のステータスが1ランク下がってしまい、保有スキルも無効化されてしまう。 宝具を開放したり解いたりすることで戦闘向けの男と隠密向けの女をトリッキーに使い分けることも可能。 【人物背景】 隋末唐初の時代に活躍した女傑。 病床の父が徴兵されてしまうことを憂い、女の身でありながら男装して兵士となった。 彼女は十年近く従軍して数多くの武勲を立て、皇帝から尚書になるよう持ちかけられるまでになる。 しかし、彼女は出世街道に乗るのではなく、故郷へ帰り女の姿に戻ることを選んだ。 隋末唐初の人物であることは確かだが、具体的な年代には諸説ある。 本作では隋の二代目皇帝、煬帝の時代に従軍したという説を取る。 【weapon】 無銘の剣 【特徴】 十代後半の線の細い美少年……に見えるボーイッシュな少女。 鎧姿なので体の起伏が目立ちにくい。 宝具発動時は髪に簪をさし、服装も武骨な鎧から女物の着物へと変化する。 男装時の一人称は「俺」だが、女の姿の時は「私」。 どうにも貧乏くじを引きやすい傾向がある。 【サーヴァントとしての願い】 文帝の後継者争いをやり直し、煬帝の即位をなかったことにする。 【マスター】 一社 高蔵@なにかもちがってますか 【能力・技能】 なし。 彼の近くにはやたらと超能力に目覚めている人物が多いが……? 【人物背景】 冷徹で傲慢な性格の女顔の少年。 自分の女顔には思う所があるようで、そのことで茶化してくる人間にはすぐ暴力を振るう。 良くも悪くも行動力は高く、思い切った行動を躊躇なく行えるが、その行動には粗も多い。 自分の周りを構成する何かが間違っているんじゃないかと思っており、漠然とした不安感を持っている。 原作コミックでは日比野光の超能力にその間違いを「正していく」光明を見いだしたが、本作ではサーヴァントの超常の力にそれを見いだしている模様。 参戦時期は本編開始前で、本来なら光のいる中学校に転校する筈が冬木市の中学校に転校することになったという設定。 【weapon】 なし 【マスターとしての願い】 なし。 聖杯戦争に参加するような人間を殺すこと自体が目的。 【基本方針】 ルーラーが煩いことを言わない人物であったら、ポイ捨てや歩きスマホなど、社会のルールを守らない人物を殺す。
https://w.atwiki.jp/f_go/pages/3553.html
2018年の夏イベント「サーヴァント・サマー・フェスティバル!」にて実装された期間限定★4アサシン。 牛若丸(ライダー)の水着霊基。 ステータスはATK偏重。同レアリティのアサシンの中では、実装時点トップだったカーミラを僅差ながら越えトップのATKを誇る(現在はグレイも同率)。 カード構成はQQQAB。Hit数はQ4/A4/B3/EX6。QのHit数が多いが、AのHit数も多いため、カード全体としてのNP効率は悪い。 アサシンのクラススキル「気配遮断 C-」に加えて、「騎乗 A+」を引き継いでおりスター生成能力が風魔小太郎に並ぶほど高い。 さらに保有スキル「鞍馬の申し子 A+」やクラススキル「単独行動 A+」により自ら生み出したスターの運用にも長ける優秀なQuickアタッカー。 属性は中立・夏・人に変わっている。〔愛する者〕〔源氏〕特性を引き継いでいる。 スキル 【スキル1】動物会話 D CT 8-6 最大でNP40%獲得する。 NP効率が然程良くない牛若丸にとっては重要なNPソースとなる。 また、同クラス内ではNP獲得スキル自体が希少なため、シンプルな性能でありながら牛若丸に宝具の撃ちやすさというアイデンティティを与えているスキルでもある。 【スキル2】天狗の遊法(夏) EX CT 7-5 自身に回避状態(1T)とQuickカード性能アップ(3T・最大30%)を付与する。 最短CT5での回避に加えて、主力となるQuickカードや宝具の性能を底上げする他、3T持続のため宝具連発にも対応できる強力且つ使いやすいスキル。 【スキル3】鞍馬の申し子 A+ CT 7-5 自身にスター集中度アップ(1T・最大500%)、弱体無効状態(1T)、通常攻撃時に低確率で強化状態解除する状態(1T・40%)を付与する。 Lv1時点で集中度408とライダークラスの約2倍集中できるようになり、クリティカルを安定して狙える。 自ら生成したスターを効率的に消費できる他、低確率ながら無敵・回避他の厄介な敵バフを解除しながら攻撃できる。 育成によって火力に直結しないため、スキル1、スキル2と比べると育成優先度は低め。 宝具「 天狗ノ羽団扇・暴風 (てんぐのはうちわ・あからしまかぜ)」 Quick属性の全体攻撃宝具。多段ヒットするため、こちらでも多量のスタ―を生成できる。 追加効果のQuick攻撃耐性ダウンは3T持続のため、宝具QQEXの追撃以外にも次ターン以降に自ら生成したスターをスキル3で操作して殴る使い方とも噛み合う。 もう1つの追加効果は攻撃強化状態の解除だが、スキル3と違い「攻撃」強化状態に限られる点に注意。 攻撃強化状態とは攻撃力アップ、カード性能アップ、クリティカル威力アップ、宝具威力アップなどが含まれる。 2022/8/4実装の強化クエストクリア後は、ダメージ基礎倍率が強化され、〔秩序〕特攻が追加。 一部のサーヴァント相手には特にダメージが増加するようになった。 + 〔秩序〕特性持ち一覧 Class Rare Name 剣 5 アルトリア・ペンドラゴン アーサー・ペンドラゴン〔プロトタイプ〕 紅閻魔 徴姉妹 シャルルマーニュ 4 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕 ラーマ ランスロット ガウェイン 柳生但馬守宗矩 ディルムッド・オディナ 蘭陵王 ラクシュミー・バーイー 斎藤一 ローラン 3 ジル・ド・レェ フェルグス・マック・ロイ ベディヴィエール 1 イアソン 弓 5 アルジュナ アルトリア・ペンドラゴン イシュタル ジャンヌ・ダルク 4 織田信長 トリスタン 浅上藤乃 ケイローン ナイチンゲール〔サンタ〕 ゼノビア 3 ダビデ ウィリアム・テル 槍 5 カルナ アルトリア・ペンドラゴン 4 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 ヴラド三世〔EXTRA〕 源頼光 パールヴァティー ワルキューレ 秦良玉 長尾景虎 謎のアルターエゴ・Λ 宇津見エリセ 虞美人 パーシヴァル ドン・キホーテ 3 クー・フーリン クー・フーリン〔プロトタイプ〕 ヘクトール ディルムッド・オディナ 2 レオニダス一世 ガレス 騎 5 ケツァル・コアトル アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 イヴァン雷帝 アキレウス レオナルド・ダ・ヴィンチ コンスタンティノス11世 4 マリー・アントワネット マルタ アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕 坂田金時 イシュタル 2 ゲオルギウス 術 5 玄奘三蔵 マーリン 不夜城のキャスター 4 メディア〔リリィ〕 トーマス・エジソン ニトクリス マリー・アントワネット ギルガメッシュ 美遊・エーデルフェルト 3 クー・フーリン アヴィケブロン 2 ハンス・クリスチャン・アンデルセン 殺 5 クレオパトラ “山の翁” セミラミス 光のコヤンスカヤ 4 不夜城のアサシン ニトクリス 虞美人 グレイ 3 ヘンリー・ジキル&ハイド 百貌のハサン 静謐のハサン 2 呪腕のハサン シャルル=アンリ・サンソン 狂 5 坂田金時 ナイチンゲール 土方歳三 項羽 アルジュナ〔オルタ〕 モルガン 4 ランスロット エルドラドのバーサーカー 3 ダレイオス三世 盾 3 マシュ・キリエライト 裁 5 ジャンヌ・ダルク 天草四郎 始皇帝 アルトリア・ペンドラゴン アムール〔カレン〕 4 マルタ ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕 アストライア レオナルド・ダ・ヴィンチ 讐 5 スペース・イシュタル 月 5 ジナコ=カリギリ 殺生院キアラ 分 5 メルトリリス キングプロテア 4 パッションリップ メカエリチャン メカエリチャンⅡ号機 降 5 アビゲイル・ウィリアムズ〔夏〕 4 謎のヒロインXX エネミー 女神ロンゴミニアド、ソロモン(終章)、超ベイビィカレン 総括 スターの生成と運用、NP獲得スキル、回避、Quickバフと、非常に使いやすくまとまったサーヴァント。 QカードでのHit数は1少ないが、スキル・宝具も含めた総合的な星出し性能はジャック・ザ・リッパーに勝るとも劣らない。 どのカードもHit数が多くある程度スターを出せる反面、Arts4Hit故にN/Aが0.54になっているため主力となるQuickでのNP回収が控えめな点と、 アサシンクラスに付きまとうATKの下降補正には注意が必要だがしっかりサポートすれば相応の活躍を見せてくれるサーヴァントである。 スカディシステムについて スカサハ=スカディを用いても、残念ながら3連射できる他の全体Q鯖に比べて宝具での基本リチャージ量が半分程度しかなく、NP獲得量を増やすスキルも持っていないため似たような運用は難しい。 オダチェン孔明を使えばスキルのみでNPを190%溜めることが出来るため3連射が可能。 同じ運用が出来る鯖としてアストルフォがいるが、宝具強化の分、等倍火力ではあちらの方が有利。 こちらは星出しとクリ殴りで高HPの3Wボスに対応できるが、カード運に左右される点に注意。また騎を相手にする場合、未凸カレイドスコープでもシステム運用が可能になる強みはある。
https://w.atwiki.jp/souldrops5wiki/pages/251.html
◆アサシン ←戻る (Lv60+シャドウCLv5) 命力 魂力 腕力 体力 器用 素早 魔力 抗魔 集中 成長値 +4 +7 +9 +3 +8 +7 +1 +1 +3 HP 攻撃 防御 魔攻 魔防 命中 制御 行動 回避 補正値 - +20% - - - +15% - - +10% ◇ソウルアビリティ 名前 種類 効果 SP AC 修得条件 硝子暗器 強化 『暗器』専用強化アビリティ / 『暗器』のAC+1 モータルヒット時、さらに与えるダメージが10%上昇する 2 0 CLv1 『暗器』修得 硝子暗器Lv2 - - - - CLv3 - - - - - - 地獄行き 強化 『道連れ』専用強化アビリティ / 『道連れ』のAC+1 他にも瀕死状態の敵がいる場合、10%でその対象も道連れにする 2 0 CLv1 『道連れ』修得 - - - - - - - - - - - - 服毒 一般 オープニング時、攻撃力と命中力と回避力が10%上昇する ただし、毎ターン開始時に現在HPの10%分、現在HPと最大HPが減少する 3 2 CLv1 - - - - - - - - - - - - 毒殺 一般 猛毒状態の対象に対し、与ダメージが10%上昇する / 猛毒ダメージを進行させる 2 2 CLv1 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 暗器Lv4 一般 クリティカル時、与えるダメージが13%上昇する / 短剣限定 1 2 CLv1 暗器Lv5 - - - - CLv3 - - - - - - キリングセンスLv4 強化 『マーダーライセンス』専用強化アビリティ / 『回避力アップ』のAC+1 回避力上昇値の48%分、攻撃時に対象の防御力を無視する 1 0 CLv1 キリングセンスLv5 強化 『マーダーライセンス』専用強化アビリティ / 『回避力アップ』のAC+1 回避力上昇値の54%分、攻撃時に対象の防御力を無視する 1 0 CLv3 キリングセンスLv6 - - - - - 毒牙Lv4 一般 通常攻撃後、20%で猛毒を追加する / 短剣限定 強化後効果:猛毒効果が30%上昇する 1 3 CLv1 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
https://w.atwiki.jp/subofseiban/pages/42.html
「…」 概要 日本の端に流れていた仮面。それが祀られ、神となったモノです。今回は仮面舞踏会の仮面がベースで、一応、ある人物の格好をしていますが、 存在的には仮面舞踏会の歴史そのものであり、様々な人格、経験を備えています。今の姿は、仮面を拾った巫女の姿をコピーしているという設定ですが、 ぶっちゃけ作者のノリの産物。褐色いいよね、褐色。多分のじゃロリ。 仮面舞踏会は娯楽である一方、要人暗殺等のいろいろな事件が起きており、匿名性が高いって怖いよね。治安敵にも昔のネットみたいにフリーダムだったろうし。 さて、本来パーントゥは五穀豊穣の神であり、体に纏った泥によって魔を払い、浄化を行うことが出来ますが、クラスがアサシンであること、そして正体が群体であることから 「悪意」を抑え一つの人格にまとめるためにそれらの能力は使えなくなっております。 性格 色々な人格が統合された結果、落ち着いたというか老成しております。 ただし、五穀豊穣の神でもあるので、それを妨げるモノには容赦しない。 下着はつけない主義。風が心地よい… 方針 基本的にはマスターに従うタイプ。 方針(聖板戦争での立ち回り方) 方針を入力してください 戦闘スタイル(強み・弱点含む) 群体ゆえの思考速度・各種技能に優れており、肉体的には強くないものの、不意打ちや情報収集の面に強い。 策を張り巡らすタイプなので、その策を強引に突破してくる相手は苦手。 パートナーについてどう思っているか その紅くそり立ったモノ――良い。 台詞の例 「…」 「ぬし、どうしても着て欲しいというのならば…、Yシャツ、とやらを所望する。大きくて、白い奴を。それで事足りるのじゃ。…下着?拒否する。」
https://w.atwiki.jp/cosmicbreak/pages/2510.html
アクイーアBDページ参考に作成。 拡散パターンそれぞれは正三角形の各頂点、及びその中心の4点。 周囲3発はアクイーアBDと同じく、うねるような弾道を描いていく。 しかし拡散系にして同時発射数は僅かに4発とアクイーアBDから更に低下してしまい、ブラスター系の十八番芸であるバル割りも他のブラスター系に比べかなり劣る印象。 それでも比較的早く解除は可能だが…。 一応、パーティクルガンを除けば一番ラッシュの効くブラスターではある。 -- (名無しさん) 2011-01-29 18 52 18 アクイ内蔵と一緒で距離減衰がないブラスター -- (名無しさん) 2011-01-30 00 37 07 8*4=32の威力の弾を間隔500で連射できると思うと中々強そうなのだが 実際は単発で威力32ではないのでTECが乗りにくい上に 更に追い討ちを掛けるようにTGH減衰がバリバリに効いてしまいションボリな威力に 弾数も実質200発しか無いので早々に撃ち尽くしてしまう 強化×2した本家アクイアさんでも現状のアリーナでは厳しいのに 更に劣化してしまうと……といった感じ 一応クエストでは雑魚をまとめて撃ち抜けるので本家同様に非常に便利 アクイアさんの両手に持たせて一斉すると見た目的に楽しい -- (名無しさん) 2011-01-30 14 33 55 武器情報によると収束時に威力が高まる物らしい、誰か確認を頼める? -- (名無しさん) 2011-02-02 00 25 44 「ビーム同士が交差する点で最大の威力を発揮する」っていうのは ただ単に全弾命中するから高火力ってだけだと思われ -- (名無しさん) 2011-02-02 01 44 09 ばらけ方が小さいから、収束もクソもないよねこれ。 ブリブラと差別化できるかな? -- (名無しさん) 2011-02-02 16 35 06 浪打ちながらも拡散せず平行に4本まっすぐ飛ぶ(日本語変か)ので 実質的にはビームバズーカのような使用感。 拡散兵器と思わないで使ったほうがいいのかもしれない。 悪く言えばタフ補正が乗ったり、良く言えば単射よりはバルテバリアを割れたり。 -- (名無しさん) 2011-02-03 22 54 26 度々集束するので当たり判定には期待出来ず、弾が細い割に速度も遅くて狙い撃ちには向かない。 全ヒット時の威力も大した事無く、これだったらステマイナスやコストを考えても星屑砲を持てば良いという結果に陥る。 距離減退が無い事を活かしてインファイトしようにもパーティクルやカスタムショットガンあればそっちの方が・・・ つまり売りが無い武器。 -- (名無しさん) 2011-02-13 17 27 42 アルタイルはアクイーアと同じく鷲を意味するそうな -- (名無しさん) 2011-03-27 03 30 47
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7693.html
前ページ次ページSERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― 「随分と広いな、それに立派な建物だ」 魔法学院の校舎を見上げながらエツィオが感心したように呟く、広大な敷地に立派な建造物。 もしかしたらモンテリジョーニ地方にある、アウディトーレ・ヴィラよりも広いかもしれない。 「ここは他の国からも留学生が訪れる伝統ある魔法学院なのよ、立派なのは当然じゃない」 ルイズは誇らしげにそう言うと、一番高い本塔を見上げているエツィオに振り向いた。 「それじゃあ、わたしは一度教室に行かないといけないんだけど、あんたはどうするの?」 「あぁ、ちょっと見て回りたいかな、あとで合流しよう、終わるまでどのくらいだ?」 「そ、なら好きにすればいいわ、……そうね、20分後に本塔の入口で待ってなさい、 使い魔についての説明だからすぐに終わるわ、あまり時間はとってあげられないわよ」 「本塔……というと、この一番大きい建物か、わかった、20分後にそこの入口だな」 「いいこと? わたしより先にその場所にいること、ご主人様を待たせるなんてこと絶対にしないでよね? わかった?」 「わかってるよ、女の子を待たせるわけにはいかないさ、男としてね」 エツィオは小さく笑うと再びルイズの顎に手を添えようとする、 だがその手はすぐさま彼女に叩き落されてしまった。 「使い魔として! でしょ!」 「はいはい、使い魔として、ね」 「本当なんなのアイツ……!」 肩をすくめ苦笑しながらエツィオが踵を返す。 その背中を睨みつけながらルイズが憎々しげに呟くと彼女もまた教室に向かうべく歩き始めた。 「では、次に使い魔とのコミュニケーションの取り方ですが……」 「はぁ……」 教室にて、召喚の儀に付き添っていた教師、コルベールの説明を聞きながら嘆息する。 教室に入った途端、彼女を待っていたのは、クラスメイトの嘲笑だった。 人間を、メイジではない元貴族を名乗る妙な男を召喚した、だのさんざんにからかわれてしまった。 「はぁ……なんであんな奴が……」 そう小さく呟き、ふと窓の外へと視線を送る、そして、盛大に噴き出した。 「ど、どうかしたかね? ミス・ヴァリエール?」 「え? ぅええええ!? あ、い、いえっ! な、なんでもありません!」 「む、ならいいが……?」 コルベールが驚いたようにルイズに声をかける。 ルイズはしどろもどろになりながらもなんとか誤魔化す、そして落ち着くために深呼吸を何度もする、 何かの見間違いだ、そうに決まっている。呼吸を整え、もう一度窓の外を見た。 「(あ、あ、あの馬鹿っ……なにやってんの……!?)」 見間違いじゃなかった……、頭を抱え机に突っ伏す。 なんとなしに視線を移した窓の外、その視線の先でエツィオが本塔の壁をよじ登っていたのだ。 僅かな出っ張りに手をかけ、窓のへりを足場に驚くほど身軽によじ登っている。 本来ならばその身体能力に目を見張るところだが、今のルイズにとっては気が気ではなかった。 あの高さ、落ちたら間違いなく即死である、メイジではない彼ならなおさらだ。 それに、これが最も重要なことだが……誰かに見られたら大騒ぎだ、これ以上ない恥をかくことになってしまう。 「(お願いだから! 本当お願いだから! 誰も窓の外を見ませんように!)」 ルイズは始祖に祈りをささげながら、せっせと本塔の壁を登り続けるエツィオを恨みのこもった眼つきで見守り続けた。 そんな恨みのこもった視線を受けていることを知ってか知らずか、ついにエツィオが本塔の屋根に手をかける。 そうやって屋根の最先端まで上り詰めたエツィオは、眼を凝らし学院周辺の地形を頭の中に叩きこみ始めた。 「(……やはり知らない土地だ、周囲は森と山、か、他に街は……ない、だが街道らしきものが見えるということは、遠すぎて見えないだけか)」 次に自分の足元へ視線を落とす、なるほど、この学院とやらは本塔とその周囲を囲む壁、それと一体化した5つの塔からなっているようだった。 そうやって大体地形を把握したエツィオは、ふと夕暮れの空に浮かぶ月へと視線を送る、そして驚きのあまり塔の頂から転げ落ちそうになった。 「月が……二つだって?」 思わず口に出す、何かの見間違いかと思い何度も目をこする、しかし何度見ても空に浮かぶ月は二つだった。 彼の知る限り月は一つしかないが、地域によっては月が二つになったりするのだろうか? 親友のレオナルドならば天体の知恵も有しているだろうが、あいにくここにはいない。 「きゅいーっ!」 「――っ!?」 聞きなれない何かの鳴き声が聞こえ、今度はそちらのほうを向く、 その先には驚くべきことに、蒼い鱗をもった一匹の巨大なドラゴンが悠然と大空を飛んでいるではないか! 「そんな……一体ここはっ……」 あまりに現実離れした光景に軽い眩暈すら感じる、このままでは本当に落下しかねない。 なんとか気を取り直したエツィオは、視線を落とした先に荷車に積まれた家畜用の藁山を見つけた、この距離なら余裕で飛べる。 自分の立っている塔の先端から力強く跳躍する、鳥のように大きく腕を広げそのまま藁山へと急降下した。 高く積み上げられた藁山が、背中から飛び込んだエツィオの身体を優しく包み込み落下の衝撃を大きく和らげる。 どうやら前回とは違い気を失わずに済んだようだ。いや、この場合気を失ったほうがフィレンツェに戻れたかもしれない、そう考えると少々複雑な気分だった。 「(ここから出ればフィレンツェ……なんてことはないよな)」 ぼやきながら藁山の外へと飛び出す。 「きゃっ!」 「おっと……」 聞こえてきた小さな悲鳴にエツィオが振り向く。 そこにはメイドの格好をした素朴な感じの少女がこちらを見つめていた、どうやら近くを通りかかったらしい。 出る前に周囲の状況を確認すべきだった、内心舌を打ちながら、とりあえずその少女に話しかけることにした。 「やあ、どうも」 「あっ……、こ、こんにちは」 戸惑いながらもメイドの少女は会釈をする。 フィレンツェでも珍しい、黒い髪をしたかわいらしい少女だ。 「君は……もしかしてここのメイドかい?」 「は、はい、えと……あなたは……」 少女は不審者を見るような目でエツィオを見つめた。 藁山から突然飛び出てきたのだ、当然の反応である。 「これは失礼、俺はエツィオ、エツィオ・アウディトーレ、君の名前は?」 「あ、私はここで奉公させていだたいてます、シエスタといいます」 「なるほど……シエスタか、よろしく」 だがエツィオはそんな視線を物ともせずににこやかに自己紹介をする。 「よ、よろしくおねがいします、あの……失礼ですがどうして藁山から?」 「塔の上で景色を眺めてたら偶然君を見つけてね、あまりに可愛かったから急いで降りてきたんだ」 「かっ……可愛いだなんてそんなっ……」 頬に手を当て照れていたシエスタだったが、エツィオの身につけている質素なマントに気がついたのかすぐに取り直す。 「あっ、し、失礼しました、ミスタ・アウディトーレ」 「エツィオでいいよ、そんなかしこまらないでくれ、ミスタもいらない」 「そ、そんなわけには参りませんわ、貴族の方に無礼な真似を……」 「気にするな、元貴族さ、それに君らの言う魔法とやらも使えない」 「メイジ……ではないんですか?」 「あぁ、君は……魔法を使えるのか?」 「い、いえっ、私は魔法は使えません、ただの平民です」 「へぇ驚いたな! 俺はてっきり君も魔法使いだと思っていたよ! だってさっきから俺の心を魅了して離してくれないからな!」 「えっ……そっ、そんなっ! ごっ、ご冗談がお上手なんですのね!」 その言葉にシエスタの顔が耳まで真っ赤になる。 あぁ、この子は免疫ないんだな、エツィオは内心ニヤつきながら話を続けた。 「冗談でも何でもないさ、ということは立場は一緒だ、仲良くしよう」 エツィオが優しく頬笑みながら握手を求める、シエスタもおずおずとそれを返した。 「えと、それでミスタ・アウディ――」 「エツィオ」 「あ、エツィオさんは、何の御用があってここに?」 「あぁそれは……」 「エツィオーーーーッ!!!」 エツィオがその質問に答えようとしたとき、教室と思われる窓の一つが勢い良く開き、怒り心頭といった様子のルイズが顔を出した。 「やぁルイズ、君はまだ授業中だろう? そんな大声出していると叱られるぞ」 「うるっさいわね! そんなこと言ってる場合じゃないでしょうがこの馬鹿ぁ! いきなり何してんのよあんたはぁぁぁ!!」 「見てのとおりさ! 女の子とお話してるんだ」 「そっちじゃなくて! なんでいきなり――」 「ミス・ヴァリエール!」 「あぁっ、ご、ごめんなさい!」 中からコルベールの怒鳴り声が聞こえると、すぐさまルイズが教室の中に引っ込む、数拍おいてから中から生徒たちの笑い声が聞こえてきた。 「というわけで、どうやらあの子に召喚されてしまったらしくてね、今の俺は彼女の使い魔、そういうことらしい」 その様子を見ていたエツィオが半ば他人事のように肩をすくめる。 「は、はぁ、つ、使い魔ですか、ミス・ヴァリエールの……」 「やっぱり、珍しいのか?」 「はい、人間が召喚されたというお話は聞かないですね、普通だとやはり動物や幻獣……フクロウやグリフォン、他には滅多にありませんがドラゴンとかですね」 「ドラゴン……さっきのか……」 シエスタの答えに小さく呟く、ドラゴンなど伝承の中にしか存在しないものだ、今までそう思っていた。 フィレンツェやその他の大都市でもドラゴンがいるなどという話は聞かなかったし、ましてや見たこともなかった。 しかしつい先ほど自分はそれを目にしてしまっている。 魔法にしろ、ドラゴンにしろ、二つの月にしろ、まさか自分はおとぎ話の世界にでも迷い込んでしまったのだろうか? 「あの、どうかなさいましたか?」 突如、深刻な表情で考え込み始めたエツィオの顔をシエスタが覗き込む。 「あ、いや、なんでもない、……おっと、そろそろ時間かな?」 我に返ったエツィオは、思い出したかのように先ほどルイズが顔を出した教室を見た、そろそろ授業が終わるころだろう。 「さて、名残惜しいがそろそろ行かなくちゃ、もっとお話したいけど、それは次の機会に取っておくよ、それじゃシエスタ、また会おう」 「は、はい」 ぽん、とシエスタの肩に手を置きその場を立ち去る、 そんな彼をしばらく呆然と見送っていたシエスタだったが、はっと我に返ると、仕事に戻るべく彼女も足早にその場を離れた。 「あんた何考えてんのよ! 教室で大声出して恥かいちゃったじゃないの!」 ドン! とルイズがテーブルを叩く、皿に乗った夜食のパンが宙へと踊った。 二人はテーブルを挟んだ椅子に腰かけていた。ルイズの部屋である。 合流場所である本塔入口でエツィオを待っていたのは、やはりというべきか怒り心頭のルイズだった。 彼女は本塔の入口でエツィオを見つけるや否や、無理やり襟首をつかみ、自室へと引っ張って行ったのだった。 「メイドの子と話してただけじゃないか、何を咎められることがあるんだ?」 「そんなことをきいてるんじゃなーーーーい!」 まるでからかうかのようなエツィオの態度はさらにルイズの怒りに油を注いだ。 「そうじゃなくて! なんで本塔によじ登った挙句に飛び降りたのかを聞いてるのよ!」 「あぁそれか、ちょっと景色を眺めようとおもってね、飛び降りたのはちまちま降りるのが面倒だっただけさ、 おかげでどこに何があるのかとか大体把握できたよ、……そしてここがどういうところだかもね」 「…………」 ダメだコイツ、本物の馬鹿だ。 返ってきた答えに頭を掻きむしりながらテーブルに突っ伏す。 今日一日、いや、僅か半日で何度も言ったし何度も思った、しかし何度言っても言い足りない。 「……こんなのが使い魔だなんて……」 呻くように呟くルイズをよそに、窓の外を見ていたエツィオが話しかける。 「さて、やっと二人きりになれたんだし……そろそろ質問していいかな?」 「いいわよ、わたしもあんたに言いたいことが山ほどあるから」 「よし、それじゃ最初は俺からだ。まずは君の好みのタイプ……は次の機会に取っておくとして」 エツィオは再び窓の外へと視線を送る、空に煌々と輝く二つの月を見て呟いた。 「俺はどこに来てしまったんだ?」 「は?」 いきなり何を言い出すんだ? というルイズの視線を無視しエツィオは続ける。 「ありえないんだ、聞き覚えのない土地、ドラゴン、魔法、すべて俺のいた地域にはないことだらけだ」 「あんた、どれだけ辺境に住んでたのよ」 「辺境、か、歩いて帰れる距離じゃないことは確かだな……少なくとも月は一つしかなかった」 そう言うとエツィオは簡単に自分のいた場所について説明をする、 魔法を使える人間は誰一人としていない、ドラゴン他幻獣と呼ばれるものもいない、月は一つしかない、等である。 文化についても説明したが、メイジが貴族である、ということを抜かせば対して違いは無いようだった。 「……ふーん、つまり要約すると、あんたはその月が一つしかなく、メイジもドラゴンもいないイタリアのフィレンツェ、というところから来た、と」 「簡単に言えばそうなるな」 「信じられないわ」 「そう言うと思ったよ、信じるのも信じないも君次第だ、こちらも無理に信じてもらおうとも思っていないよ」 未だに胡散臭そうな視線を向けてくるルイズに肩をすくめながらも、質問を続ける。 「それよりこれが最も重要なことなんだが。俺をもといた場所に戻す方法はあるのか? 早くフィレンツェに戻らないとならないんだ」 「ないわよ」 「……どうしてそう言い切れる、呼び寄せる魔法とやらがあるのなら、送り返す魔法だってあるだろう?」 戻れないのではないかという恐怖、不安を必死に抑えて聞き返す、女の子の手前、取り乱すところを見せるのは死んでもごめんだ。 テンプル騎士団を野放しにしたまま、こんなわけもわからない所にとどまっているわけにはいかない。 だがルイズはそんなエツィオの望みを打ち砕くように言葉を続ける。 「送り返す魔法があるならとっくにあんたなんかフィレンツェとやらに送り返してるわよ! それに、あんたはもうわたしの使い魔として契約しちゃってるの、新しい使い魔を召喚することもできないわ」 「それじゃ……」 「あんたがどこから来た人間であれ、一回使い魔として契約したからにはもう動かせないの!」 びしっと指を突きつけルイズが宣言する。その有無を言わさぬ口調にエツィオは項垂れ、小さく呟いた。 「解除する方法は?」 「ないわ、あるとすれば、使い魔が死んだときね」 「あるいは君が死ぬまで、か……それは困った」 「それはこっちのセリフよ、まったく……」 大きくため息をつき、左手の甲を見る、そこには契約のときに刻まれたルーンがあった。 「あぁそれね、わたしの使い魔ですっていう、印みたいなものよ」 「なるほど、君と俺をつなぐ鎖、ってわけだ」 「もう、いい加減諦めなさい、あんたは死ぬまでわたしの使い魔。何度も言うけど、これはもうどうあっても覆ることがない決定事項なのよ」 「……」 その言葉にエツィオが黙りこむ、本来ならば、こんなことやっている場合ではない、 だがここはまったく土地勘のない場所、下手をすれば未知の大陸という可能性もある。 仮にここから逃げ出したとしても、無事にフィレンツェにたどりつけるという保証はない。 先ほど彼女は自分を貴族だと言っていた、とすれば、ここは彼女の庇護の元に活動するのが得策だろう。 それに……、最も重要なことだが、魔法という概念、これははっきり言ってしまえば脅威そのものだ。 もしテンプル騎士たちがこの力を行使したら? 空を飛んで逃げられたりでもしたら厄介なことこの上ない。その逆もまた然りだ。 ならば、せめて魔法に対しての知識を身につけておくべきだ。 そう考えたエツィオは、やがて諦めたように肩をすくめる、 「わかったよ、俺は君の使い魔だ、それでいいんだろ?」 「なによそれ」 「ん? なにか御不満でも?」 「口のきき方がなってないわね、『なんなりとお申し付けください、ご主人様』でしょ?」 「はいはい、なんなりとお申し付けくださいませ、ご主人様」 そんなエツィオにルイズは得意げに指を立てて言った。 やれやれ、仕草だけはかわいいな……。小さく笑いそんな事を考える。 「その代わり」 エツィオは急に真顔になるとルイズと同じように指を一本立てた。 「一つだけ条件だ、俺がもといた場所に戻れるように協力してほしい」 「なんでよ?」 「まだ俺にはやるべきことがあってね、このままじゃ伯父上にどやされる、……それに、君も人間じゃない使い魔を召喚したいだろう?」 「……まぁいいわ、そのくらい、わたしもあんたみたいなチャラついた男より犬や猫のほうがいいもの」 「おいおい、せめて比べるならドラゴンにしてくれよ、これでも中身には自信があるんだぜ?」 人懐っこい笑顔でエツィオが笑う、するとそれにつられルイズもくすくすと笑い始めた。 なんともかわいらしい、花のような笑顔だった。 「確認よ、もといた場所に戻るまで、あんたはわたしの使い魔、これでいいわね?」 「あぁ、それじゃ、改めて契約成立だな」 「えぇ、その間、しっかり働いてもらうわよ」 エツィオが右手を差し出すとルイズもそれにこたえた。 「で、使い魔って言ったって、具体的にはなにをするんだ?」 「そうね、これから使い魔としての心得を説明してあげるわ」 ルイズは立ち上がると、エツィオに説明を始めた。 「まず、使い魔は主人の目となり、耳となる能力を与えられるわ。つまり使い魔が見たものは主人も見えるようになるの」 「そいつは便利だな、で? 何が見える?」 「……なにも。あんたじゃ無理みたいね。わたしなにも見えないもん!」 「それは残念だな、こんなに可愛い女の子を見ることができないなんてな」 「鏡見れば済むことよ……それから、使い魔は主人の望むものを見つけてくるのよ。例えば秘薬とかね」 「秘薬?」 「特定の魔法を使うときに使用する触媒よ。硫黄とか、コケとか……」 「……へぇ」 「あんた、そんなの見つけてこれないでしょ? 秘薬の知識もなさそうだし」 「街の医者にでも言えば、薬くらい売ってもらえるだろう?」 「ま、それもそうよね、って使い魔が見つけてこないと意味ないの!」 ルイズは苛立たしそうに言葉を続けた。 「そして、これが一番なんだけど、使い魔は主人を守る存在であるのよ! その能力で主人を敵から守る! これが一番大事な役目!」 「なるほど、ようは護衛か、やっとらしくなってきたな」 「あんたはどうなの? 傭兵みたいなものだって言ってたけど」 ルイズはエツィオを見つめる、体格はがっしりとしている、見た感じ腕は立ちそうだ。 彼は元貴族、と言っていた、没落した男の貴族は大抵傭兵か盗賊になる。 彼もまた例にもれず傭兵になったのだろう。そう察しをつけた 「これでも腕っ節には自信がある、ただ、相手がメイジとなると……ちょっとわからないな、なにせ魔法なんて初めてみたからね」 「ま、そうよね、平民がメイジにかなうはずないわ、幻獣とかなら並大抵の敵には負けないけど、あんたじゃ……ねぇ」 「これは手厳しい……」 「というわけで、あんたにできそうなことをやらせてあげる。洗濯。掃除。その他雑用」 「……そっちより、荒事のほうが得意なんだけどな……」 「なんか言った?」 「いや、なんでもないさ」 「そう、ふぁ~あ……、しゃべってたら眠くなっちゃったわ」 説明を終えたルイズは大きなあくびをする。……実際ルイズは疲れていた、使い魔のせいで。 こいつと話していると、どうにも調子を狂わされる。 「おや、もう寝るのか? 俺はどこで寝ればいいんだ? 添い寝も仕事の一つ……ん?」 エツィオがそこまで言うと、一枚の毛布が勢いよく飛んできた。 「そんなわけないでしょ! あんたは床!」 「本格的に犬猫扱いだな」 「ベッドが一つしかないんだから仕方ないでしょ! まぁ、その毛布くらいなら恵んであげる」 ルイズはそう言うや、ブラウスのボタンに手をかける。 一個ずつ、ボタンを外していく。下着があらわになった。 「なぁご主人様」 「なによ」 「俺たちは出会って一日目だろ? いくら運命の出会いだったとしても女の子がそう簡単に男に素肌をみせるものじゃないな」 「は? 運命? 男? 誰が? 使い魔に見られたって、なんとも思わないわ」 きょとん、とした声でルイズが言った。男として認識していない、その一言は、エツィオのプライドを大きく傷つけた、 イタリアに男として生まれた以上、その一言は決して許されるものではない。 「へぇ、それじゃあこれは役得ってやつか、ならせめてゆっくり見物させてもらおうかな?」 「ふん、なにを言ってるのよ……」 額に青筋を浮かべながら、床に横になるとルイズの着替える様をこれでもかと眺め始めた。 最初はそれを無視していたルイズだったがやがてその視線に耐えきれなくなったのか、声を上げた。 「な、なによあんた! さっきからじっと見て!」 「何って見物してるのさ、使い魔に見られたってなんとも思わなかったんじゃないのか?」 「ぐっ……! だ、だからってじっと見ていいとっ……!」 「ははっ、冗談さ、実にからかい甲斐があるな君は」 「くっぅぅぅぅぅ、つ、使い魔のくせに……かっ、かっ、からかうなんて!」 顔を真っ赤にしたルイズを見て溜飲が下ったのか、エツィオがニヤリと笑う。 これからもっとからかってやる、心の中で誓いながら仰向けになると目をつむった。 「それに俺としてはこう、もうちょっと発育がいいほうが……ま、多分5年後には国中の男は君に釘付――あだっ!?」 その一言はルイズの逆鱗に触れたのか、手元にあった花瓶をエツィオの顔面に投げつけた。 「なっ!? なにもこんなもの投げることはないだろ!」 「うるさいうるさい! あんた明日一日ご飯抜き!」 「わかったわかった、頼むからこれ以上ものを投げないでくれ!」 怒り心頭のルイズは手当たり次第身の回りにあったものをエツィオに投げつけると、荒い息もそのままにベッドの中にもぐりこんでしまった。 平穏を取り戻した室内でエツィオが大きく息を吐くと再び床に寝転がる。 実のところ、彼もまた疲労困憊していた、一日の間にあまりに多くのことが身におきすぎたのだ。 ハルケギニア大陸、トリステイン、魔法、使い魔、二つの月。 イタリアに戻れる日は来るのだろうか、その間にもテンプル騎士団が次の一手を打ってきたらどうすべきなのか、そんな不安はあるが 今は目の前の状況を打破しなくてはならないことは確かだ。 「早く戻らないと……ロレンツォ殿になにか起こらなければいいが……」 そう呟き静かに目を閉じる、同時に猛烈な睡魔が襲ってきた。 そのまま睡魔に身をまかせようとした瞬間、エツィオの顔に何か布がかかる。 何かと思いそれを取り上げる、それはレースのついたキャミソールにパンティ、つまりはルイズの下着であった。 「ん……?」 「それ、明日になったら洗濯、あとちゃんと朝になったら起こすのよ、いいわね」 エツィオの言葉を待たずにルイズが言うと、ベッドの中でパチンと指を鳴らした。 すると部屋を照らしていたランプの明かりが消え、部屋の中を暗闇と沈黙が支配した。 これも魔法の一つであろうか、なんとも便利なものである。 「本格的に召使、か。クラウディアでももうちょっとマシだったと思うんだけどな……」 エツィオはそう呟くと、被っていたフードを深く被り直し、深い眠りに落ちて行った。 前ページ次ページSERVANT S CREED 0 ―Lost sequence―
https://w.atwiki.jp/orisutatournament/pages/173.html
第17回トーナメント:予選③ No.6130 【スタンド名】 クリスタル・ピース 【本体】 新房 硝子(シンボウ ショウコ) 【能力】 微細なガラスを操作する オリスタ図鑑 No.6130 No.5307 【スタンド名】 ツリートップ・ロック 【本体】 エツィオ・クラーツ 【能力】 指先から種を撃ちだし、着弾地点から枝を生やす オリスタ図鑑 No.5307 クリスタル・ピース vs ツリートップ・ロック 【STAGE:公園】◆NUrKfv0wng 雲一つもない青い空キャンパス。強く光る太陽。 中央に生える大きなイチョウの木がある以外何の変哲もないどこにでもある公園のベンチに 少女、新房 硝子(シンボウ ショウコ)』は座っていた。なにやら左手を開けたり開いたりして動くか確認しているようだった。 硝子「・・・ちゃんと動かせるね」 少し安堵した後、自分の横に置いていた紙を手に取る。 硝子「えっと、え~っと・・・・ここであってるのかな」 会場はこの公園の名前が記されていた。ここでまちがいない。 しかし、硝子はこの試合会場に違和感を覚えていた。 別にスタンド攻撃が始まっているとかそういうものではない。単に『昼』だからだ。 今まで戦いでは、いつも夜だった。ネズミーランドも....墓地も皆、夜だった。 だから彼女の中でトーナメントは人気のない時間帯でやっているという先入観があった。 それだけに空に輝く太陽に新鮮さを感じた。こんな天気にスタンドバトルなんて硝子にとっては初めてだった。しかしーーーー。 彼女は左腕を見た。 硝子「・・・・・」 とりあえず今はこれの事は忘れよう。試合に向けて集中しなくては。 そう心の中で決め、手を握り締める。 そして間も無く、公園に一人の男が入ってきた。 「お、もう来ていたのか」 帽子のつばを触りながら向かってきたこの青年の名は『エツィオ・クラーツ』 硝子「あ..えっと、対戦者さんですか?」 エツィオ「ああ。この通りだ」 胸ポケットから招待状を見せた後、すぐにしまった。 エツィオ「俺はエツィオ・クラーツだ。自然保護管をやっている。そっちは?」 硝子「私の名前は新房 硝子です。学校に通ってます」 エツィオ「学校、ああ・・・」 硝子「どうかしました?」 エツィオ「いや、スイーツの事思い出しただけだ。気にする事はない」 硝子「???」 エツィオ「しかし驚いたなァ。この試合は猛者の集まりだと聞いてたもんだからどんなおっさん来ると思ったら・・・」 ビシッと指を立てる。 エツィオ「またしても子供じゃないかッ!!決勝戦はおいといてだが!」 力強くシャウトしたあと、「だが」と言葉を続けた。 エツィオ「やっぱ強いんだろ?」 硝子「じゃあ、白旗上げます?」 さらっと挑発する硝子にエツィオは口端が上がった。 間違いない。 エツィオ「その余裕ッ、確かだな!」 硝子「もちひょんです!(噛んでしまった!)」 それを合図に互いのスタンドが飛び出した。 エツィオ「先にやらせてもらうぜ!レディーファースト?俺は知らん!」 エツィオのスタンドの指から射出された弾丸が硝子の足元に突き刺さる。 そしてーーー 硝子「!!」 エツィオ「そこから『成長する』ッ!」 一本の枝が突き出り、硝子のスタンドを包みこむかのように枝分かれした。枝一つ一つは生き物の触手のようにうねらせ硝子のスタンドを掴んだ。 だがーーー エツィオ「スタンドは捕まえ...!?」 予想外の図がそこにあった。 なんと締め上げようとした枝たちはスタンドの中に埋まるかのように沈んでいった。 さらに、その締め上げようとした枝を逆に身体の中で締め上げ、いや刻み込むかのように細かく切断されていき、周りの壁を取り外したミキサーのように枝の破片や汁を飛ばしながら吐き出した。 ツリートップ・ロックの攻撃が防がれたのだ。 エツィオ「!!....透明な刃、ガラスか?相性悪い、つーか日光のせいでヴィジョン見えづれぇ・・・」 硝子「植物を生み出す、能力ですか」 先程の攻撃からそんな答えを出したがエツィオは大きい声を上げた。 エツィオ「おーっと、それは違うぜ!こいつは植物を生やす能力じゃあない。まあ大体合っているけど、な!」 硝子「じゃあ樹木とかを生やす能力みたいですね」 エツィオ「その通りだ!・・・・ハッ!?」 しまった顔にエツィオに対し、硝子は苦笑いで、『わざわざヒントをくれてありがとうございます』と心の中でお礼した。 エツィオ「...バレたものはしょうがないな、嬢さんの言う通り俺のスタンドは樹木、主に枝を生やす能力だ。 そしてヤバイ事にこの能力じゃ嬢さんのスタンド相手に正面突破は不可能に近い。なら!」 スタンドの指を地面に突き刺した。 硝子(く、来る!) 地面から攻撃が来ると分かり反射的にジャンプした。予想通りの行動にエツィオは口端が上がる。 ジャンプせずに横に全速力で走ればよかったのに、と。 アスファルトを砕き、バギバギと音を立てながら図太い枝が生えてきたのだ。 硝子「さ、さっきよりでかい!?」 図太い枝はすぐに丸太ほどの大きさとなり、硝子を飲み込むほどに急成長を遂げた。そしてその樹木は幹の中に硝子をあっさりと包みこんでしまった。 エツィオ「こうやって動きを制限させた方がやりやすいな」 ツリートップ・ロックは自分の生み出した樹木に向けて銃を構えるかのようなポーズをとった。 クリスタル・ピースが木を削って本体が出てきたところで狙う気だ。 エツィオ(まだだ。じっと待て。弾数には限りあるからな。) ジャリジャリーーー。 木の中から削り取るような音がする。 そろそろ出て来る。出る瞬間まで集中を切らしてはいけない。 ジャリジャリジャリーーー。 ジャリジャリーーー。 ジャリジャリジャリジャリーーー。 バゴォ! エツィオ「『ツリートップ・ロック』ッ!」 己の名前を呼ぶ声に答え種の弾丸をさっき空いた穴に撃ち込んだ。 だが、その穴には誰もいなかった。 エツィオ「フェイクか・・・となれば裏から出たか」 樹木の裏の方へと回った。やはり穴が空いていた。 エツィオ「やっぱ素直に表から出てくるとは限らないかー ・・・・あれ?」 エツィオは周囲を見渡した。硝子の姿が見えない。 エツィオ「おいおい、嬢さんトンズラこいちゃっ・・・ッ」 そう言っていると右腕に痺れる感覚が起きた。 エツィオ「ぐっ・・・!?」 硝子「誰が、トンズラしましたか?」 エツィオ「一体な、何が・・・!!」 痺れる感覚、これは斬られた瞬間の感覚だった。 遅れて鋭い痛みがやってくる。 硝子「私の能力は既に察していると思いますが、ガラスです。最後まで言わなくても何が起きてかは分かりますよね?」 エツィオ「光の・・・屈折か!うぐっ・・・」 また一太刀攻撃が入る。左腕からも血が流れる。 エツィオ「ッ・・・!ツリー・・・『ツリートップ・ロック!』」 痛みを堪えて地面に種を飛ばした。 種は蔓のようなものへと成長しエツィオの出血口を強く縛る。圧迫止血という荒治療だが適切な処置だ。エツィオは余った蔓をひき千々った。 エツィオ「くっ・・・やるじゃねーか、全く見えねー!」 硝子「自分のスタンドの性質はちゃんと分かってないと可哀想ですし・・・ それでエツィオさん。透明人間相手に手も足も出ないようですし降参しますか?」 エツィオ「おいおい、勝手に勝敗決めるんじゃあねえよ ちょうどいい対策を思いついたところなんだ」 硝子「そこらじゅうに枝でも生やすんですか?」 エツィオ「そんなちっぽけな対策じゃあないぜ・・・」 どこからかブチブチと音が聞こえてきた。 硝子「何の音・・・?」 エツィオ「後ろを見な!」 硝子が振り返るとそこにはさっき閉じ込めようとしていた巨大樹木が傾いていた。 硝子「!!」 樹木は石柱がそのまま倒れるようにエツィオと硝子の方へと鈍い音を立てて崩れ落ちた。 倒れた衝撃で土埃が舞い上がる公園。 腐り果てて一本の巨大樹木が倒れていた。その腐った大木の上に一人、人影が見えた。それは硝子だった。 エツィオの大木倒しで押し潰すという発想には驚かされたが、特に有効な攻撃とは思えなかった。巨大なハンマーで叩こうが、木製である以上クリスタル・ピースが斬り開いてくれる。それは彼がよく分かっていることのはずだ。 だがそんなことよりエツィオの事が心配だ。 自分は大丈夫だとは言え、エツィオにあれを避ける手段があったとは思えない。 硝子「エツィオさーん!無事ですか!」 人が死ぬのはもう嫌だ。無意識に手に力が入る。 硝子「返事をーーー」 エツィオ「なら返事くれてやるよ」 直後、腐った木から一本の枝が硝子の方へ突き生えた。 硝子「ッ!!」 咄嗟にクリスタル・ピースで防御した。 最初に枝を食らった時と同様にミキサーのように砕いた。 だが、直後足が動かなくなった。足だけじゃない。首も間接も回らない。スタンドもビクともしない。 エツィオ「ゴムの木って知っているか?あれって育てるのにすごい手間かかるんだぜ」 硝子は安堵した反面驚いた。 硝子「あの最中・・・一体どうやって・・・」 エツィオ「ん?どうして無事なのかって?そりゃ嬢さんがわざわざトンネル作っていたじゃあないか」 エツィオの指差す先は硝子がフェイクで開けた穴だった。 エツィオ「あれに潜らせてもらった。いやぁ小細工してくれたお陰で大木を気軽に倒す事が出来たよ」 硝子「倒す必要あったんですか?あんな攻撃、私には無意味な事は分かっていたはず・・・」 フッと軽く笑うと質問に質問で返してきた。 エツィオ「嬢さん、今は透明人間はやってないんだな」 硝子「・・・!」 遠回しに何が言いたいのか分かった。 大木を倒した理由は攻撃の為じゃない。土埃を舞わせる為だ。透明化はまるで簡単にやっているように見えるが、かなり細かい調整をやっている。光が安定した時はなんとか出来るのだが、このように土埃が舞い上がっている状態では思うように透明化できない。 だからさっきはちゃんと自分に向かって枝が攻撃を仕掛けてきた。 そしてこの枝はゴムの木。粘り気のある樹液が微粒子のガラス一つ一つを包みこんでいた為、身動きがとれなくなった。 硝子「・・・すごいですね」 エツィオ「褒め言葉は降参してから頼むよ」 硝子「・・・ところでエツィオさん」 エツィオ「ん?」 硝子「私のスタンド見て不思議に思いませんか」 エツィオ「??? 特に変わりないと・・・は?」 エツィオは不思議な点を見つけた。 それは本体の左腕はあるのにクリスタル・ピースの左腕がなかった事だ。 エツィオ「嬢さん・・・左腕どうしたんだ・・・?」」 エツィオは左腕がどこから来るか周りを見渡していたら 硝子は左腕をこちらへ突き出していた。 硝子「最後に一言、私の秘密教えておきます」 呆然と見ているエツィオに硝子は衝撃的なことを言い放った。 硝子「左腕は・・・・」 ガチャリと何かが外れる音がすると硝子の左手が外れ、ロケットパンチのごとくエツィオに向かって飛んで行った。 硝子「義手なんです」 ロケットのごとく飛んで行った義手はエツィオの胸ポケットにくっつき、その中に入っていた招待状をを器用に破った。 試合の終えた二人は公園のベンチに座っていた。 エツィオ「ふぅー・・・・」 硝子「・・・・・」 黙々と硝子は付け直した左腕の動き具合を見ていた。 エツィオ「学生が義手つけてるなんてなんてちょっと予想外だったなぁ。治さないのか?」 硝子「既にはめ込んでますから大丈夫です」 エツィオ「いやそういう意味じゃなくてだな、えっと、生やす的な意味で・・・同僚にそういうのが得意なやついるから紹介するぞ」 硝子「・・・このままでいいですよ」 エツィオ「・・・お節介は承知の上で聞くが何かあったのか?」 硝子「・・・・」 エツィオ「例えば、何か左腕にトラウマがあるとか・・・」 硝子「エツィオさん」 彼女はいきなり立ち上がった。 硝子「タイムセールの時間近いので失礼します」 エツィオ「・・・・・」 硝子「それでは」 彼女はつくり笑顔で御辞儀し、その場から離れていった。 エツィオ「・・・・・俺じゃ不適任だったな」 義手だと教えられてから彼女は口数は異様に減った気がする。それだけ左腕に何かがあったのだろう。 何か言えたはず。でも自分には無理だった。 彼女の背中にはそれだけ重い物を背負っていた。 【スタンド名】 ツリートップ・ロック 【本体】 エツィオ・クラーツ 招待状の紛失により敗退 ★★★ 勝者 ★★★ No.6130 【スタンド名】 クリスタル・ピース 【本体】 新房 硝子(シンボウ ショウコ) 【能力】 微細なガラスを操作する オリスタ図鑑 No.6130 < 第17回:予選④ > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/134.html
それは赤であり。 それは紅であり。 それは朱であった。 真っ赤な髪に否妻のような髪飾り。 極上のプロポーションを包むのはワインレッドの高級そうなスーツである。 燃えるような真紅の瞳はサングラスに隠れているが、その目つきは非常に悪い。 それでもなおその美貌はまったく損なわれることのない。 まるで人間の完成系のような女だった。 それは赤き征裁。 それは死色の真紅。 それは人類最強の請負人。 数多の異名を持つそれは、相川潤という存在である。 彼女は今、自らと同じく赤い男と対峙していた。 それは黒コートを着込んだ、真っ赤なくせ毛の青年だった。 「おめでとうマスター。俺を引いた以上あんたの優勝は確定だ」 現れたサーヴァントの第一声がこれだった。 これにはさすがの相川も少し呆気にとられた。 「ずいぶんと自信満々じゃねぇの」 「当然だ、何故なら世界は俺のモノだからな。俺の敗北はあり得ない。勝利は確定しているようなものだ」 そう当たり前の事を告げるように言うサーヴァントは冗談を言っている風ではない、 ここまで来ると、それはもう自信を通り越して妄言の領域である。 「ま、そういうのも嫌いじゃないがね。それよか、まずは名乗れよサーヴァント」 「おっと、失礼した。俺はフェリックス・ウォーケンだ。クラスは、」 「アサシンだろ。そんだけ血の匂いさせてりゃ嫌でもわかるぜ」 「そうか? これでもその辺は気を使ってるんだが」 アサシンはすんすんと自らの衣服を嗅ぐ。 それは相川でなければ気が付かないような僅かな機微だが。 相川からしてみれば、殺し名連中と比較しても遜色のないレベルの血の匂いを感じる。 何でもないような顔をしているが、それほどに目の前の男は闇が深い。 「まあ任せておけ。俺があんたを勝利を請け負ってやる。あんたは大船にでも乗ったつもりでいればいい」 「は。バカ野郎。請け負うのはあたしの仕事だ。 お前があたしを勝たせるんじゃなくて、あたしがお前を勝たせてやるんだよ」 挑発的な相川の言葉にアサシンは肩を竦めつつもニヤリと笑う。 「言うね、さすがは俺のマスター。 そういえば、俺だけ名乗って、まだそっちの名前は聞いてないんだが」 「哀川潤だ。マスターでも潤でも好きに呼んでいい。 ただし苗字では呼ぶな、あたしを苗字で呼ぶのは敵だけだ」 聖杯戦争の舞台にて、二人の赤き最強が交わる。 【名前】 哀川潤 【出典】 戯言シリーズ 【サーヴァント】 アサシン 【参加方法】 適当な依頼でなんか手に入れた。 【人物背景】 人類最強の請負人。 西東天・架城明楽・藍川純哉ら3人の父親によって、「因果を崩壊させる存在」として作り上げられた人間。 「炎上するビルの40階から飛び降りても無傷だった」「ソウドオフ・ショットガンの零距離射撃を腹筋に食らっても生き残った」「千人の仙人相手に勝った」「哀川潤の踏み込んだ建物は例外なく崩壊する」などの数々の武勇伝・伝説を持つ。 マンガが大好きで、趣味で漫画のベタ甘に褒める感想ブログを書いている。 王道な話が好き。推理小説は嫌い。ハッピーエンド至上主義者。 とにかく赤色が好きで、服が赤くないと通常の三分の一の力しか発揮できないらしい。 【weapon】 なし 【能力・技能】 特技は錠開け、声帯模写、読心術。 武勇伝にある通り人類最強にふさわしいスペックを誇る。 だが、大抵の戦いでは力押し、かつ自分の力に制約をかけ相手の土俵で戦うことを好む。 敵に敗れることも少なからずあるが、一度戦ったことがある相手には決して負けない。 殆ど弱点のない人物だが、身内に甘いのが弱点である。 【願い】 特になし。勝つこと自体が目的。 【クラス】 アサシン 【真名】 クレア・スタンフィールド 【出典】 バッカーノ! 【マスター】 哀川潤 【属性】 中立・善 【ステータス】 筋力:B 耐久:C 敏捷:A 魔力:E 幸運:A+ 宝具:C 【weapon】 なし 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 【固有スキル】 心眼(極):A 他を寄せ付けぬほどの天性の才能を、弛まぬ鍛錬と度重なる実践経験により磨いた直観力。 その精度は未来予知を通り越して、戦況を己の思い通り進めることのできる未来確定の領域である。 サーカス:A どのような特殊な環境でも戦闘が可能となるスキル。 また、どれほど体制が崩れてもパラメータが保持される。 勇猛:A 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 千里眼:C 非常に優れた視力と動体視力。 敵の瞳に映った光景から周囲の状況を把握できるほど。 【宝具】 『線路の影をなぞる者(レイル・トレーサー)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 返り血を浴びることで発動する。 見たものに恐怖などの精神効果を与え、高い確率で先制攻撃を取れるようになる。 また、真名を秘匿する効果がある。 【人物背景】 世界最強の殺し屋。 殺しをした後の現場には大量の血がぶちまけられている事から『葡萄酒(ヴィーノ)』と呼ばれ恐れられている。 普段は車掌として働いており、その職業を利用しアメリカ全土で殺し屋の仕事を行ってきた。 1931年のフライング・プッシーフット号の事件で戸籍上死亡してしまったため、フェリックス・ウォーケンという殺し屋から戸籍を買い取った。 元はサーカス団員であり、超人的な身体能力はここで築き上げられた。 その強さを得るために弛まぬ努力を続けてきた自負があるため、己の強さを『才能』の一言で片づけられるのを嫌っている。 また、世界は己の物であり、世界は自分を中心に動くと本気で考えている。 【願い】 100を超えるまで生き大往生したが、妻のシャーネを一人残すのは嫌なので第二の生を送る。 【基本戦術、方針、運用法】 宝具などで奇をてらうのではなく、純粋にスッペクで戦っていくアサシン。 素手を基本としているが、暗殺者らしく不意打ちや騙し討ち、武器の使用を一切躊躇わない。 戦闘法は基本的にはマスターの意向に従う。
https://w.atwiki.jp/star_grail/pages/61.html
血を吐く。 息が止まる。 心臓が止まる。 血流も止まる。 脳に酸素が与えられず、思考が消える。消えてしまう。 (なぜ……どうして……) 死のカウントダウンが既に1秒を切っているが、それでも頭の中を占めるのはその疑問だった。 一体どうしてこうなったのか。 一体どこで間違えてしまったのか。 いいや、間違いなどなかった。自分は完璧だったはずだ。 となると原因は部下の裏切り────双子の天使の口元に浮かぶいやらしい笑みがその証左。 ならば何故、どんな裏切られをされたのか。 分からないまま、死の闇黒へと落ちていく。 その刹那。 魔法の端末を手放した手が何かを触れた。 しかし何に触れたかも分からず、意識は廃寺の闇と同化して消えていった。 ◆ 目が覚めたら木王早苗は魔法少女『ルーラ』の姿のまま、ビルの屋上に立っていた。 何が起きたのか分からない。 ここが天国……なんてくだらない幻想に浸るルーラではない。しかし、自分は確実に脱落したはずだ。 一体何が起きているのか。 もしや敗者復活戦か。 いいや、土地の魔力が足りないから魔法少女を減らすという前提のデスゲームで敗者復活はあり得ない。 そもそも見えている光景はN市とは異なるもの。N市の全容を知っているわけではないが、海や山の光景がまるで違う。 その時、膨大な知識が流れ込んできた。 英霊、聖杯戦争、カード、令呪、脱落、デスゲームなどなど。 普通であれば荒唐無稽でありくだらないと一蹴するだろうが、魔法少女であるルーラにとって荒唐無稽な出来事は日常茶飯事と化していたし、そうでなければ脱落……死んだはずの自分がここにいる理由がつかない。 となれば後すべきことは一つ。英霊の召喚だ。 (これは確か……『おとめ座』だったかしら?) ルーラに応えるようにカードが輝き始め、膨大な魔力が吹き荒れる。 英霊が召喚されるのだ。 魔法少女の変身とは違う。 小型の台風が突如発生したかのような暴風。 肌で感じる高魔力の奔流。 増していく存在の圧力。 間違いなく何かが現れた。はずなのだが。 「何もいないじゃない」 そこに姿はなかった。 誰だこんなシステム作った馬鹿はと悪態をついたその時。 「すまない……実はいるんだ」 声がした。 誰もいないはずの虚空から、申し訳なさそうにひっそりと。 声だけの存在……ではないのだろう。先ほど自分が感じた圧力は間違いなく英霊のもの。 「問おう。君が俺のマスターか?」 サーヴァントの問いかけにルーラは激怒した。 姿を見せないまま主従関係を問う無礼を許すルーラではない。 「初対面の相手に姿を隠して挨拶をするのか」 「それもすまない。この卑しい姿を見せるのは気が引けるのだが見せていいだろうか」 「構わないわ。王の前に跪き、命を賜る。それが臣下と王の礼儀というものでしょう」 「そうか。了解した」 光景が一瞬歪み、そこから指が、籠手が、鎧が現れ、サーヴァントの全容が明らかになった。 凛々しい顔だった。 逞しい体つきだった。 魔法少女のルーラから見ても美丈夫と言っていいだろう。 この男が卑しいというのならば世の男性の9割以上が虫けら以下になるに違いない。 男はその巨体で少女の前に跪き、そして先ほどの問いを再び投げかけた。 「アサシンのサーヴァント『ジークフリート』。あなたが私のマスターか?」 「そうだ、私がお前の主よ」 ジークフリート。ニーベルンゲンの歌に登場するネーデルラントの王子であり竜殺しの英雄だ。 その凛とした覇気は見る者を圧倒する。 しかし、ルーラは物怖じしない。なぜなら自分こそが王であるからだ。臣下に怯える王者など存在しない。 「アサシン。まずお前に一つ命ずるわ」 「何だ」 「自分を貶める表現はやめなさい。お前は私の部下なのよ。部下がみっともなくて上司の面目をどう立てるつもりなの?」 ジークフリートは口元に手をやり、一瞬だけ考えた素振りをすると再びルーラに問いかけた。 「それは『命令』か?」 「『命令』よ」 「了解した」 瞬間、令呪が一画消失する。 無論、令呪を使っての命令をしたつもりはない。 なのに令呪が消費されてしまった。 は? なんで? どうして? ルーラが困惑するとアサシンは言った。 「すまない。実は俺の宝具の関係で『命令(オーダー)一つにつき、令呪一画か相当数の財産を報酬としてもらい受ける』ようになっているんだ」 「なっ────」 絶句。 絶句。 絶句。 そして湧き上がる怒り。 「報連相くらいちゃんとしなさいこの馬鹿ーーーーーー!!」 ルーラの怒号が空に響いた。 ◆ ジークフリートを働かせるには金が要る。 令呪を使用するのは論外だ。聖杯を掴むには令呪の温存が必須条件である。 だがルーラは無職だ。 それどころか棲むべき家すらなく明日の食い扶持すらままならない。 よって取るべきことはただ一つ。 「いらっしゃいませー」 コンビニで日給の夜勤バイトを始めていた。 魔法少女の容姿にルーラの知能であれば履歴書を適当にでっち上げても即採用だった。 さらに昼間は同じく日給の工事整備員のアルバイト。 夕方には新聞配達と即金になる仕事をしつつ聖杯戦争の情報を探る。 幸い、魔法少女にスタミナと寝不足の心配はない。 ルーラは勝つ。絶対に勝つ。 そして証明するのだ。自分は何も間違えてなどいないことを。 【サーヴァント】 【クラス】 アサシン 【真名】 ジークフリート@ニーベルンゲンの歌 【属性】 混沌・善 【パラメーター】 筋力:B+ 耐久:A 敏捷:B 魔力:C 幸運:E 宝具:B 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 アサシンのクラスにあるまじき低さだが生粋の暗殺者でないため致し方なし。 攻撃時にはランクが大幅に下がり、たちどころに気配を察知されてしまうが、宝具の『侏儒王の外套』を使用中かつマスターの至近距離にいる場合はその限りではない。 単独行動:EX すまない……悪い意味でのEXですまない……。 魔力供給に加えてマスターの傍から離れることができない。 【保有スキル】 黄金律:C- 人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。 ニーベルンゲンの財宝によって金銭面で困ることはないが、宝具の呪いにより金品を巻き上げる傾向がある。 仕切り直し:A 戦線離脱、もしくは状況をリセットする。 バッドステータスが付いていればいくつかを強制的に解除する。 竜殺し:A 竜種を仕留めた者に備わる特殊スキルの一つ。 竜種に対して攻撃力と防御力が大幅に向上する。 【宝具】 『侏儒王の外套』(タルンカッペ) ランク:B 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人 侏儒(小人・ドワーフ)の王アルプリヒから簒奪した魔法の隠れ蓑。所有者に応じてすっぽりと覆うように大きくなる。 これを纏えば透明になれる他、筋力・耐久・敏捷などの身体ステータスが12倍になる。 ガウェインも苦笑するほどの強化っぷりである。 ただし、使うたびに報酬を要求した逸話からマスターの命令のたびに報酬を要求し、令呪一画もしくは相当の財産を消費する。 この制限のせいで金持ちが引けば最強のサーヴァントであるが貧乏人が引けば三流サーヴァントと化すのだ。 『悪竜の血鎧』(アーマー・オブ・ファヴニール) ランク:B+ ⇒ D 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人 悪竜の血を浴びて不死身の肉体となった逸話を具現化した宝具。 Dランク相当の物理攻撃及び魔術を無効化する。 Cランク以上の攻撃も、Dランク分の防御数値を差し引いたダメージとして計上される。 本来ならばBランク相当であり、正当な英雄からの攻撃に対してB+相当の防御数値となるはずが、背中の弱点を防護できない呪いを『侏儒王の外套』で打ち消すためランクが大幅に下がっている。 まあ、それでも『侏儒王の外套』を着ていれば無傷なのだが…… 【weapon】 素手(アサシンのクラスであるため幻想大剣は持っていない) 【人物背景】 ニーベルンゲンの歌に登場する英雄ジークフリートのアサシンとしての姿。 侏儒王アルプリヒからタルンカッペを得、ファヴニールを討ち取った後にクリームヒルトに婚約を迫るべくその兄であるブルグント王グンターを手伝ったことに由来する。 グンターがイースラントの処女王ブリュンヒルデと結婚するためには彼女より武芸に優れてはならないため、ジークフリートはタルンカッペを被りグンターがしたように見せてブリュンヒルデよりも優れた武芸を見せた。 名目上、グンターに負けたブリュンヒルデはグンターと結婚する。 しかし、その後もグンターから「ブリュンヒルデを組み敷けないから助けてほしい」という依頼を聞き届けて再びタルンカッペを被り、彼のふりをしてブリュンヒルデを組み敷いた(この時グンターに抱かれたことでブリュンヒルデは力を失ったとされる) ジークフリートはこの時、去り際にブリュンヒルデの腰帯と金の指輪を奪い、クリームヒルトに与えてしまった。 ところが後日、クリームヒルトを通じてブリュンヒルデが秘密を知ってしまい、ジークフリートが言いふらしていると恨んだ彼女は夫グンターとその配下ハーゲンに嘆願してジークフリートを暗殺させた。 タルンカッペもなく、バルムンクも持っていなかったジークフリートは裏切りに為すすべもなく死んでしまったという。 【サーヴァントとしての願い】 無いが芽生えるかもしれない 【マスター】 ルーラ@魔法少女育成計画 【マスターとしての願い】 『あの試験』のやり直し 【weapon】 王笏: 魔法の発動条件の一つ。正確には武器ではない。 【能力・技能】 魔法少女: 人間である『木王早苗』から魔法少女『ルーラ』に変身できる。 身体能力は最低ランクに位置するが、それでも岩石を破壊し、垂直な壁を走って上ることが可能な超人である。 また疲労がなく何日も徹夜が可能。治癒力も優れているため、ルーラの身体能力ならば重傷でないかぎり1日程度で治る。 目の前の相手になんでも命令できるよ: 魔法少女としての能力。目の前の相手に命令を従わせることが可能。 ただし発動には以下の条件すべてを満たしていなければならない。 ・「王笏」を持ったまま命令対象に向けてポーズを取る。 ・命令が実行されている間はポーズを取り続ける。 ・命令文の最初に「ルーラの名の下に命ずる」の句をつけなければならない ・命令対象とは距離五メートル以内を維持し続ける。 【人物背景】 魔法少女育成計画に登場する魔法少女。 N市(名深市)という街の魔法少女であり、完璧主義、効率主義、絶対の自信という支配者気質の持ち主。 暴力でとある魔法少女に敗北してからは次々と新人魔法少女達を捕まえては自分の部下とし、魔法少女達4人を引き連れて一勢力として君臨した。 しかし1週間に1人、マジカルキャンディー(票のようなもの)が少ないものから脱落=死ぬデスゲームが勃発。 部下と自分を守るべく魔法少女を襲いマジカルキャンディーを奪取する。 しかし、部下の裏切りにあってしまい第二の脱落者となった。 【方針】 金を稼ぎつつ聖杯戦争の動向を伺う。
https://w.atwiki.jp/xbox360_wiki/pages/2.html
CONTENTS 本体の種類 360 周辺機器 Live 周辺機器 FAQ 発売スケジュール(公式) XBLAスケジュール ゲームオンデマンド プラチナコレクション MMO RPG XNA Creators Club ダッシュボード しいたけボタン 音響システム 動画再生 過去スレ 交流用共有タグ アンケート 情報サイトRSS 旧Xbox サウンドトラック 管理用 Link 実績解除まとめwiki NXEまとめwiki インディーズゲームwiki デモ&LiveアーケードWiki スティックスレWiki 質問スレまとめ パソコンモニタまとめ 5.1ch&高画質導入 実況wiki 3Dテレビまとめwiki ――鯖落ち時に XBOX360 総合スレ避難所 情報サイト XNEWS Xbox 情報管理局 GAME SPARK X s Network 公式サイト XBOX.com Liveアーケード ゲーム オン デマンド My BOX Web マーケットプレース XNA Creators Club Online サポート Xbox フォーラム ファンサイトリスト XBOX Friends XBOX360 ブログ 攻略wiki Link アクション ARMORED CORE 4 ARMORED CORE fA BAYONETTA BLADESTORM 百年戦争 BULLY Dante s Inferno DARKSIDERS~審判の時~ GUILTY GEAR2 -OVERTURE- Grand Theft Auto IV JUST CAUSE ビバ・レボリューション JUST CAUSE 2 Kingdom Under Fire Circle of DOOM MAFIA 2 Mirror s Edge NINETY-NINE NIGHTS NINJA BLADE NINJA GAIDEN2 OVERLORD Red Dead Redemption Saints Row Saints Row2 Too Human アサシンクリード アサシンクリード 2 ガンダム無双 侍道 3 真・三國無双 5 真・三國無双 5 Empires 真・三國無双 MultiRaid sp デッドライジング デッドライジング 2 デビルメイクライ 4 天誅千乱 ドラゴンボール レイジングブラスト バットマン アーカム アサイラム バンジョーとカズーイの大冒険:ガレージ大作戦 無双OROCHI 魔王再臨 北斗無双 モンスターハンター フロンティア オンライン NO MORE HEROES 英雄たちの楽園 格闘 ストリートファイター IV スーパーストリートファイター IV ソウルキャリバー 4 バトルファンタジア FPS・TPS Army of Two BioShock BioShock2 BF:BAD COMPANY BF:BAD COMPANY 2 Borderlands Call of Duty 3 Call of Duty 4 Call of Duty Modern Warfare2 Call of Duty Black Ops Call of Duty Black Ops 2 Call of Duty Ghost Far cry 2 Frontlines Fuel of War G.R.A.W G.R.A.W 2 Gears of War Gears of War 2 Halo 3 Halo 3 : ODST Halo Reach Left 4 Dead Left 4 Dead 2 Operation Flashpoint : Dragon Rising Rainbow Six Vegas Rainbow Six Vegas2 Shadowrun The Darkness アンリアルトーナメント 3 オレンジボックス ガンダム オペレーショントロイ バイオハザード 5 マーセナリーズ 2 ライオットアクト ロストプラネット ロストプラネットコロニーズ ロストプラネット 2 地球防衛軍3 EDF IA シューティング ACE COMBAT 6 OVER G H.A.W.X オトメディウス G プロジェクトシルフィード 旋光の輪舞 Rev.x RPG・SRPG STAR OCEAN 4 TLH Fable 2 Fallout 3 MassEffect アブソリュート ブレイジング インフィニティ インフィニット アンディスカバリー オブリビオン オペレーションダークネス スーパーロボット大戦 XO セイクリッド 2 テイルズオブ ヴェスペリア トラスティベル ショパンの夢 ブルードラゴン マイトアンドマジック エレメンツ ラスト レムナント ロストオデッセイ 円卓の生徒 天外魔境 ZIRIA スポーツ・レース Burnout Revenge Burnout Paradise FIFA 08 FIFA 09 Forza Motorsport 2 Forza Motorsport 3 FUEL Midnight Club Los Angeles skate. skate 2 skate 3 Test Drive Unlimited ウイニングイレブン 2008 ニード・フォー・スピード モスト・ウォンテッド プロ野球スピリッツ 3 シミュレーション・バラエティ BattleStations Midway Civilization Revolution Dream C Club Halo Wars Tom Clancy s EndWar アイドルマスター アイドルマスター L4U あつまれ!ピニャータ あつまれ!ピニャータ 2 カルドセプトサーガ ザ・コンビニ200X シュタインズゲート テトリスTGM ACE ビューティフル塊魂 信長の野望 天道 萌え萌え2次大戦(略) 海外ソフト Call of Duty WaW Command Conquer 3 Dead Space Proto Type The Lord of the Rings Conquest ライブアーケード ライブアーケード攻略 Battlefield 1943 Castle Crashers Crystal Defenders Meteos Wars 悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair 電脳戦機バーチャロン 人気のページ 発売スケジュール 360 周辺機器 しいたけボタン ダッシュボード 動画再生 XBLAスケジュール Live 周辺機器 音響システム プラチナコレクション 交流用共有タグ FAQ MMO RPG シュタインズ ゲート 昨日人気のページ FAQ ダッシュボード 360 周辺機器 動画再生 本日 - 人 昨日 - 人 合計 - 人